
サファイア
スリランカ産、オヴァールカットイエローサファイア
ビルマニア産、カボションカットサファイア
スリランカ産、素晴らしい二色サファイア
スリランカ産、異なる色を持つサファイア
カンボジア・Paeline産サファイア」
スリランカ産天然サファイアクリスタル
ビルマニア・Magok産、台形サファイア
カシミール産サファイア
サファイアの特徴的な液体インクルージョン:蝶の羽
クリスタルと蝶の羽
固形インクルージョン:ルチル
固形インクルージョン:ルチル
詳細シート
サファイア
石名はヘブライ語で長い間青の宝石や『最も美しいもの』を指していた『sappir』から来ている。1800年、ルビーとサファイアは同じ鋼玉という鉱物の変種であるということが証明された。
現在サファイアは宝石級の青色の鋼玉に対応する。青色以外の物はそれぞれ色の形容詞が付いた呼び名となっている:グリーンサファイア、イエローサファイア、無色サファイア、オレンジのものは『パパラチア』といい、これは色の近い『蓮の花』を意味する語となっている。
ルビーという名は赤い鋼玉のみに用いられる名前。
実際、明るい赤、ピンク、明るい紫など色については、ルビーとサファイアの厳格な境界線というのはない。しかし、サファイアはクロムよりもチタンと鉄分の多い地殻の上部層に形成されるため、ルビーよりも希少性は低い。
青の変種は、微量のチタン酸化物と鉄酸化物からくる何とも言えない緻密な色調を持っている。明るい青やアクアマリンのような際立った青まで、あらゆる青色の色調がある。最も美しいものはカシミール産のもので、『ビロードのような』と形容される青色の物である。ビルマニア産のインディゴブルーのサファイアは非常に価値が高い。スリランカ産の『bleuet』と呼ばれる有名なスリランカ産のサファイアも有名で、こちらは生き生きとした青にわずかなモーブ色が入った石である。
化学的特徴
Al2O3
アルミニウム酸化物
体格的特徴
主な色
青
別の色
無色無色, 黄色黄色, 黒色, オレンジ色, ピンク, 緑色, 紫色
ルビーだけに見られる鮮やかな赤色以外、あらゆる色がある
条痕の色
白
光
ガラス光沢, 金剛光沢(ダイヤモンド光沢)
硬度
9.0 まで 0.0
密度
3.95 まで 4.03
劈開
なし
亀裂
不規則
光学特性
透明
透明
半透明、不透明のものもある。
屈折率
1.762 - 1.782
二重屈折率
0.008
非常に弱い、一軸性なし
二重屈折率
いいえ
分散
0.018(0.011)
多色性
明瞭
色の数
2
濃青、青緑。黄色と緑のサファイアは弱い;オレンジとピンク色のサファイアは強い。
吸収スペクトクル
471 - 460 - 455 - 450
ブルーサファイア。イエローサファイアは471,460,450。

セイロン産、ブルーサファイアスペクトル

濃青サファイアスペクトル

セイロン産、ブルーサファイアスペクトル
蛍光
多彩な
青色のものは蛍光性はなく、ピンク色のものは蛍光性を持つ
包含物
ルチル針状はアステリズム効果を示す。繊維状のインクルージョンはサファイアの絹と呼ばれる。典型的なインクルージョンは蝶の羽と呼ばれるもの。
結晶の特性
擬似六角形プリズムもしくは二つピラミッド型の擬似六角形を基礎に持つ。その他樽型や、各クリスタル原石上に交互になっているひし形や、筒状の断面を持つ。
結晶構造
斜方晶系
他のインフォメーション
星座
射手座, 山羊座, 天秤座, 双子座, 獅子座, 牡牛座, 蠍座, 魚座
月
九月
中国の十二星座
虎
採掘場所
サファイアは大理石やシポリン(雲母大理石)、玄武石、ペグマタイトの中に存在するが、実際には堆積土の中で発見される。地中深層に達するようなただの井戸などからも発見される。サファイアは濃度が高いため、砂や砂利を洗ったのちに手で回収することもできる。現存する鉱脈は多数あり、広く分布している。
ルビーと同じく、ビルマニアではMagok付近で、ペグマタイト母岩の中に産出する。この地では1966年、12.6kgもの世界で最も大きなサファイアが発見されている。
スリランカ南西部のRatnapuraでは古代からサファイアが産出しており、ここでは堆積土の中でも宝石級のものを見つけることができる。この地のサファイアはワスレナグサ色の青でモーブ色の斑点のあり、黄色やオレンジ、緑、ピンク、褐色、無色のものなどもある。市場に出回っている半数以上のサファイアはスリランカ産だといわれている。
タイでは2つの有名な地域がある: バンコク南東部のChanthaburi、北西部の Kanchanaburi。この地のサファイアもクオリティーは素晴らしく、様々な色があるのに加え、しばしばスター効果を持つ。
カシミールでは、1881年にサファイア産業が始まり、今日では標高4500mの鉱山で、カオリナイトの中から非常に美しいサファイアが産出する。
1894年以降、モンタナ州(アメリカ合衆国)ではサファイアが採れるようになったが、1920年に採掘が中断され、1985年以降は時折行われるのみとなっている。
オーストラリアでは1870年以降から主にクイーンズランド州で、堆積土の洗浄によって産出する。母岩は玄武石。クオリティーは普通、青色の宝石級の石は人工光の下で黒、青緑などに変色する。スター効果を持つブラックサファイアも発見されている。ニューサウスウェールズの鉱山も忘れてはならない。1918年以降クオリティーの高いサファイアが産出している。
そのほかの鉱脈:ブラジル (Matto Grosso, Minas Gerais),中国、カンボジア (Païlin), 英国、コロンビア、ケニア、マラウィ、ナイジェリア、タンザニア、(Umba川、ソンゲア) 、マダガスカル、ジンバブエ、フィンランド((Laponie),チェコ共和国、スイス、フランス(Auvergne).。
ハイジュエリーにおける用途
サファイアは宝飾店や高級宝飾店で最も利用度の高い宝石である。ファセットやカボションにカットされ、パリの有名な高級宝飾店の時計の竜頭にもサファイアが用いらている。伝統的にはブルーのサファイアのみが唯一使われていたが、現在はあらゆる色調のものが宝石にされるようになっている。ピンク、黄色、ブルーのサファイアは特に宝石に合う。
最も人気のあるサファイアはカシミールのもので、他にはない紫色がかった高尚な青色をしている。カシミール産のブルーサファイアのカラット価格は数百万ドルにもなる。
現在宝飾品にもっともよく用いられるサファイアはスリランカ産もので、『Padparatscha』と呼ばれる有名なものである。
6つの辺のあるスター効果と持つサファイアも価値が高く、青色とルチル針状によるアステリズム効果は結晶化する際に石の内部で発展する。
サファイアは結婚5周年と45周年の石である。
日々のお手入れと注意点
ルビーと同じように手入れが簡単な宝石である。衝撃に強く、硬度は高い、酸や熱にも強い。食器用液体洗剤を加えた水で洗い、水、そしてアルコールで流す。
イミテーションと加工
多くのダブレットが存在する:ガーネットの薄片を包んだコバルトブルーのガラス、ブルーの人工サファイアを用いた緑がかったサファイア冠、無色の小さな天然サファイアを用いた濃青色セメントなど。
無色の鋼玉の中にはチタンと鉄成分を利用し1700°Cで熱することで表面に色を付けられることがある。グリセリンの中に浸けると、拡散処理によってさらに際立った濃青の輪郭を観察することができる。
スター効果を持つサファイアは、同じくスター効果を持つローズクォーツカボションを用いて青のエナメル板を着色することにより、もしくは青のカボションガラスの下部を彫ることによって模造される。
人工サファイアの製造が実現したのは20世紀の初頭のことで、ルビーと同じようにベルヌーイ法を用いて天然石に近い成分を持ち人工石を作ることに成功した。無水サファイアというのも存在するが、ルビーよりも珍しい。1947年以降、価値のあるスターサファイアを作ることに成功した。熱処理のよってサファイアを加工することもある。
improvements
ルビーの結晶構造を尊重しながら適度に熱を加えることは、ルビーの石色を鮮やかにしながら、より美しい宝石にするものとして許容されている。亀裂を何かでふさいだり、染色したりするようなことはない。この種の処理ははプロによる『改良』として認められているが、販売時に言及されなくてはならない。
文化的・歴史的ストーンセラピー
サファイアは魔術霊媒で霊の声を聴くために、また手相占いに用いられる。16世紀の文献には、サファイアは空の青と調和して天空の力を呼び寄せ、持ち主に幸福をもたらすことから、サファイアを身に着けるものは行うことの全てを成功させることが出来ると書かれている。
純潔さとエネルギーを表す代表的な石で、伝統的に信仰と魂の平穏の石と言われている。瞑想や、スピリチュアリティーを追求する際に同伴する石として最適なものである。サファイアは深い愛情と誠実さを与えてくれ、その穏やかな振動は人生のうわべだけの側面を際立たせ、より深い思考や真の価値、また永遠の価値へと導くために神聖さを思い出させてくれる。不安や恐怖を取り除き、不正行為を見つけるのを助けるほか、貧しさが迫っていることを予告してくれる。不幸から守り、激しい好色の感情を抑制し、貞操と慎み深さを与えてくれる。濃青の光はより優れたスピリチュアルな本質との接触を開いてくれる。
サファイアがアステリズム効果を見せたり、カボションにカットされスター効果を見せたりするときは、宇宙のイメージを与え、宇宙規模の調和の存在を理解するのを助けてくれる。明るい青のサファイアは穏やかさと温かさを意味し、コミュニケーションを容易にする。より派手な青色の場合、スピリチュアリティーを刺激し、外部感覚、想像力、創造力を高めてくれ、活力と肌の美しさを与える。喘息にはサファイアを心臓もしくは首元の位置に置くことで効果が期待できる。
オレンジのサファイアは神聖なチャクラに置くと子宝に恵まれやすくする効果がある。
サファイアは牡牛座、乙女座、天秤座、魚座(ブルーサファイア)、射手座(濃青サファイア)、天秤座(明青サファイア)に対応する。
歴史的な石と伝説
大きなサファイアは希少価値が高く独自の名前が付けられている。例えば:インドの星―過去最大のサファイア(563カラット)、真夜中の星―116カラットのブラックサファイア;アジアの星―ワシントン州のスミソニアン博物館所蔵(330カラット)、アルタバンの星(316カラット);聖エドワード、聖スチュアートの英国王冠。
アメリカでは巨大なサファイアをカットして3人の歴代大統領の胸像を作った。(ワシントン、リンカーン、アイゼンハウワー。1950年2,097カラットで発見されたサファイアを用いて1,444カラットにカットされた。)
パリ国立自然博物館にはラスポリ(RuspoliもしくはRaspoli)という135.80カラット、菱形、ルイ14世の所有物であったサファイアが所蔵されている。フランス・ランス大聖堂の至宝にはシャルルマーニュのお守りが所蔵されており、これは1166年にシャルルマーニュの墓が開かれた際に彼が首に着けていた2つの大きなサファイアである。エクス・ラ・シャペルの聖職者からナポレオン一世に贈られ、その後ナポレオン三世が身に着けていた。
言い伝えによれば、神モーセの十戒の記された板は驚くほど素晴らしいサファイアでできていたとされており、息子ダビデが悪魔を鎖でつなぐことができたサロモンの刻印もサファイアでできていたとされている。かつてエジプト人たちはサファイアを神聖な石とみなしていたが、その後カトリック教会もこの石を純潔の象徴としている。教皇イノセントケンティウス3世(1198~1216)は枢機卿(教皇に次ぐ最高の聖職)や司教たちに装飾の施されたサファイアの指輪を右手につけるよう指示していた。
伝説:かつてヒマラヤは ―サンスクリット語で雪の期間-恥知らずの大男たちで溢れていた。ある日薄霧がこの地を覆った際、大男たちは神々のものであるビロードブルーの空の断片を盗んだ。神々は怒り狂い、復讐心を燃やしながらこの泥棒たちを山に変えてしまったが、彼らは奪われた空の断片のことを忘れてしまい、それがカシミールのサファイアを生んだといわれている。
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